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愛の架け橋
日本とアジアを結ぶ架け橋

丹波より愛をこめて

皆さんお元気ですか?広島を出て以来、連絡が遅れましたこと、深くお詫び申し上げます。おかげさまで、愛の架け橋プロジェクト事務局の移転も無事終わり、兵庫県丹波市を拠点として、京阪神での国際交流、国際支援活動の拡張にようやく乗り出すことが出来ました。今回は、このニュースレターで、いくつか皆さんに近況をお知らせしたいと思います。

丹波市ってどこ?そして、どんな町?

地理

兵庫県の東部に位置し、瀬戸内海と日 本海のほぼ中間部に位置する山間にあ る。加古川水系の最上流、由良川水系 の最上流に位置し、北海道と末端部を 除けば日本で一番低い中央分水界があ る。子午線(東経135度線)が通る町でも ある。文化・経済的には丹波市以北を もって北近畿圏となるが、大阪圏として の文化・経済的な側面も見られる。標高 100m前後の盆地に、田畑が広がり、霧 の出ることも多い。積雪は近年では年数 回程度であるが、旧青垣町は豪雪地帯 に指定されており、冬にはスタッドレスタ イヤで走行する車が多くなる。

Cherry trees

歴史

古代の丹波国の西端に位置する氷上郡 の地である。4,5世紀の著名な古墳とし ては親王塚古墳(氷上地区)、二間塚古 墳(春日地区)があり、古社としては春日 町の兵主神社(式外社)が知られてい る。 戦国時代には「丹波の赤鬼」として 知られた赤井直正が春日地区の黒井城 に拠って三丹に武威を轟かしている。明 智光秀の丹波攻めは赤井直正討伐が主眼となっていたが、直正は病没するま での3年間、明智軍の猛攻に屈しなかっ た。江戸時代には、柏原が織田家二万 石(織田信雄系)の城下町となるが、藩 屋敷はあったものの城はなかった。市域 全体としては、柏原藩、三田藩、鶴牧藩 の領地や旗本領が複雑に入り組んでい た。1871年豊岡県に統合され、1876年兵庫県に属した。この他、徳川家光の乳 母・春日局は春日地区に生まれたとされ ている。(ウキペディアより)


愛の架け橋プロジェクト 丹波市事務局開設

新しい家に移動する

2008年1月、愛の架け橋プロジェクト は、広島市から関西地方に拠点を移しました。事務局は、丹波市の田園風景あふれる郊外に位置します。比較的交通の便にも恵まれ、京阪神へのアクセスは、氷上インターチェンジまで車で7分、高速道路を使うと、京阪神どの主要都市までも、1時間〜1時間半の近距離にあります。





改修工事中のプレハブ
改修工事中のプレハブ

事務局改装工事

事務局は母屋の裏にある鉄筋のプレハ ブを改装して、設置する計画です。今のと ころ、母屋の一室をオフィスとして使用して いますが、7月までには、正式な事務局と してのオフィススペースの改装を終了する 予定です。

プレハブは、鉄筋構造であるものの、もと もとは床も壁もベニヤ一枚張りで、かなり 古くなっていたので、全部剥いで骨組みか らすべて作り直すことにしました。そのた め、思ったよりも大きな作業になり、時間が かかっています。建築の専門家からカウン セルを受けながら、自分たちの手でボラン ティア拠点を築くと言うのは大きなチャレン ジです。工事の過程で、わたしたち全員が様々なことを学んでいます。

改修工事中のプレハブ

作業はかなりゆっくりなペースで進んでい ますが、建築からたくさんのひらめきも受け 取ります。たとえば、建築を心の家を建てる ことに例えることがその一つです。ボラン ティアは、人々の内に愛の家を築くことで す。それには、時間がかかります。一人ひと りの心というスペースは色々な形があり、広 さも違います。建築前に片付けるべき、多く の邪魔なものが散在しているかもしれませ ん。時間をかけて、ゆっくりと心の家を建て ていく、その愛と忍耐を持つことは、私たち が日々学びなおさなくてはならないことだと 感じます。




次世代のビジョン!

ボランティアっていう言葉の意味、ご存 知でしょうか?それは、「志願者」「進んで 物事をすること」ということです。人助け も、奉仕の仕事も、いやいやながらやった り、人に言われるからするというのでは、 真の意味でのボランティアとは言えないと いうことを学んでいます。

私達は、自分たちの子供たちや若者たちに、ボランティアの本当の意味について 理解してもらいたいと切に願っています。ボランティアは、自分の周りから、家庭か ら始まります。お母さんのお手伝い、部屋の片付け、そうじ、皿洗いなど、身近に 見える必要を抱えた人を進んで助けることを「ボランティア」と呼ぶのです。私達は、自分た ちの子供たち、ならびに、共に活動をする若者たちに、真のボランティアとは、このような、身 の回りの小さなことから、自分自身を与えることから始まることを教えます。

当事務局は、若者たちの手によって改装工 事がなされ、若者たちの手によって、物事が進 められています。若者たちは、未来の担い手 です。私達は、良い訓練を若者たちに与えると 言う大きな責任を負っています。

(写真右上:台所にリノリウムを敷く若者たち。 写真右下:部屋の壁を張りなおしている下中愛護さん。)





Donation of food

皆さんからのご寄付、資材や食料品による支援を
心から感 謝いたします。

当NPOは、非営利団体としてできる限りの時間を青少年育成活動、国際支援、ボランティアセミナーなどに費やすべく、日夜努力しています。英会話やセミナー、物品販売などからの収入だけでは、すべての活動費をまかなうことは非常に困難です。今回の、事務局移転に伴う改装に必要な建築資材は莫大な量でした。絶望的になっていた時に、地元関西で事業を行っている会社やお店の方々から色々な資材や食料品の支援の申し出があり、何とか、改装に着手することができました。各種材木、リノリウム、壁紙、じゅうたん、ベニヤなどをご寄贈下さった各社に心からのお礼を申し上げます。また、いつも、会費や寄付を送ってくださっている一人ひとりの会員の皆様にも、心からお礼申し上げます。

(写真右ーおいしくて健康的な鹿肉を寄付し て下さっている、丹波市の精肉会社「姫もみ じ」代表取締役、柳川瀬氏と共に)

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